お礼詰め合わせ1〜4
桃伊達夫婦、ただいまの風景1。
換気扇の排気筒からこぼれる匂いで、今日の夕食はカレーだと知った。
伊達はスーツの肩から力を抜いて、くつろぎの我が家のインタフォンを鳴らす。
もう七時を越えたので施錠をしているだろうと思ってのことである。
ドアが内側から大きく開いた。チェーンはしていない。
「………」
真っ白いハチマキに真っ白いエプロン、今の今まで台所にいたらしく頬はつやつや上気していて、手は水に濡れていた。
桃は笑ってお帰りと言う。
「……ただいま」
「おかえり、疲れただろう。俺とオレとおれ、どれからにする?」
「風呂かご飯か私、じゃねえのかよ!」
仕事疲れも吹っ飛んだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
桃伊達夫婦、ただいまの風景2。
換気扇の排気筒からこぼれる匂いで、今日の夕食はカレーだと知った。
伊達はスーツの肩から力を抜いて、くつろぎの我が家のインタフォンを鳴らす。
もう七時を越えたので施錠をしているだろうと思ってのことである。
ドアが内側から大きく開いた。チェーンはしていない。
「………」
真っ白いハチマキに真っ白いエプロン、今の今まで台所にいたらしく頬はつやつや上気していて、手は水に濡れていた。
桃は笑ってお帰りと言う。
「……ただいま」
「おかえり、疲れただろう。風呂でと飯食いながらと普通に俺とどれにする?」
「飯と風呂ぐらい普通にさせろよ!」
仕事疲れが倍増した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
桃伊達夫婦、ただいまの風景3。
換気扇の排気筒からこぼれる匂いで、今日の夕食はカレーだと知った。
伊達はスーツの肩から力を抜いて、くつろぎの我が家のインタフォンを鳴らす。
もう七時を越えたので施錠をしているだろうと思ってのことである。
ドアが内側から大きく開いた。チェーンはしていない。
「………」
真っ白いハチマキに真っ白いエプロン、今の今まで台所にいたらしく頬はつやつや上気していて、手は水に濡れていた。
桃は笑ってお帰りと言う。
「……ただいま」
「おかえり、疲れただろう。ところでそろそろ世界が欲しい」
「子供が欲しい、みたいに言うんじゃねえ!」
仕事疲れがかわいく見える。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
桃伊達夫婦、ただいまの風景4。
換気扇の排気筒からこぼれる匂いで、今日の夕食はカレーだと知った。
伊達はスーツの肩から力を抜いて、くつろぎの我が家のインタフォンを鳴らす。
もう七時を越えたので施錠をしているだろうと思ってのことである。
ドアが内側から大きく開いた。チェーンはしていない。
「………」
真っ白いハチマキに真っ白いエプロン、今の今まで台所にいたらしく頬はつやつや上気していて、手は水に濡れていた。
桃は笑ってお帰りと言う。
「……ただいま」
「おかえり、疲れただろう。ところでそろそろお前がほしい」
「やれるものは全部やったろうが!」
「………へえ」
俺の持つ世界は俺のものだ。
俺がお前のものならば、
ならば世界はお前のものだ。
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