あたたかい仏心

千鳥ふらふら、あちらへこちら。
ちいちくぴっぴ、もつれてよろり。
酔いどれ千鳥、どこへ行く。





塾長に引っ張り引き摺り回され、ちらりと腕時計に眼をやるともう日付は変わっていた。富樫はそういえば昔、日付変更線というものを時計の12の黒線だったと勘違いしていたことをふいに連想する。
「わしはまだ飲み足りん。ここまででいい」
わははは、と深夜の歓楽街に塾長のドラ声が響き渡った。酔っ払いやポン引きに乞食などが一斉に振り返った。視線が集まるのは慣れっこである富樫、さっさと道路へ飛び出すとさっと手を上げてタクシーを呼び止めた。無論自分が乗るためではない、塾長のためである。明日は早い、それに自分も大分酔ってしまって塾長を守りきれないかもしれないという、塾長に守りが要るのかという疑問はさておき主人思いの健気さ二割。ホントそろそろいい加減に帰りてぇんだよ洗濯物たまってんだよ八割。しかし塾長は太い眉をぴくりと動かして腕組みをしたきりじっと富樫を睨みおろしてくる。富樫も十分に酔っていたがその一睨みで醒め切ってしまいそうだった。
酔いどれの、富樫が信じる世界最高の男は声を低くして問いかける。
「ここで良いと言ったのが聞こえんかったのか、富樫」
「明日朝イチでお客様がいらっしゃいます、今日は」
塾生時代からは考えられないほどに真面目な言い分を唱える富樫の傷面を塾長はうるさそうに手の甲でぐいと押しのけた。押しのけた、というのは塾長からの言い分で富樫は鼻血を出さんばかりに上体をのけぞらせる。ち、ちっくしょうこのハゲ、てめぇの馬鹿力ちったぁ考えろってんだよ…!富樫の顔に昔の面影がのぼりかける、それを何とか面皮に丸め込んでなおも言い募った。
「塾長」
「ああうるさいのう!ほれ、塾長命令じゃ!」
今度は完全に拳であることを意識した拳骨が飛んできた。当然のように富樫はその顔でもって受け止める。好き好んでではない、避けられないだけの話であった。コトの成り行きを沈黙をもって見守っていたタクシーの運転手は厄介事に巻き込まれてはかなわんと車を急発進させた。
富樫が先ほど殴られたのは右の頬であった、イエスキリストの教えではなく塾長の教えに従い左頬がめりこむ。今度こそ鼻血をぶうと噴いた。しかし、富樫とて成人である、その男気と根性と後は運等でなんとか地面に倒れることはしなかった。スーツの膝は大きく衝撃に揺らいだが、折れはしなかった。
塾長はそれを見て満足そうに頷くと、その富樫を殴ったばかりの拳骨を開いた。鼻血を噴き続ける鼻を摘むと富樫は今にも殴りかかりそうになる自分を抑えとどめながら太い指、肉厚の手の平の上に視線を遣った。手の平のせいでひどくちっぽけに見える薄オレンジの、
「……ライター?」
塾長はライターを富樫の腕を掴むとその手の平に落とし、無理矢理指を握らせた。富樫の顔が歪む、なんといっても塾長は江田島であるうえ平八、その力は富樫の骨太の指すらたやすく砕くだけの威力を持っている。
「これを桃へと届けて来い、先日忘れていきおった」
「これを?桃が?」
うむ、と塾長はいつものように太い腕を組みつつ張り出した顎を撫でた。ふっふっふ、と全てを見透かしているようなその目玉がぎょろりと動く。
「幸いここから桃の家は近かろう、届けてやれい」
「い、今からかよ」
ついつい富樫、敬語丁寧語を忘れて聞き返してしまった。もともと上品な口ではないし、それを塾長自身知っていた上で気に入っているので咎めはしない。
「行けい!!」
い、行けってよう、富樫は呻いた。
間違いなく、塾長は厄介払いをしたがっている。馬鹿な富樫だってそれはわかった。
だが塾長命令である。雇われ秘書見習い富樫はまだ若い。
「邪魔モン扱いしくさって…」
思わずぽろりと愚痴をこぼした富樫のドタマをそのまま砕かんばかりの勢いではたかれる。さすがに富樫も頭を抱えた。きちりとセットした頭は乱れ乱れて刻みのりのようにピンピンと飛び出ている。
「馬鹿モンが!!わからんのか!!」
「わかるかよ!!」
くわっ、音がしそうな程に塾長の形相が笑いへと変化した。単なる笑顔だというにはあまりにも力に溢れすぎている。
「これを親心と言わずして何とするッ!」
とっとと行けいッ、と草履でもって富樫の腰を蹴飛ばした。コントの一こまのように富樫は青いプラスチックのゴミ箱を絡めて転がる。中は幸い空であったが、グランワグランと大げさな音が歓楽街に響き渡る。
「て、てめぇッこのハゲ…!」
忠誠心をどこへやら、富樫は地面にはいつくばって塾長を呼び止めた。塾長、富樫を捨て置きさっさと夜の蝶となりつつあった。久方ぶりの夜遊びである、塾長は少年のように軽い足取りで歩みかけたその時である。とっさに出た、ハゲ、の一言に振り返ったその艶頭に血管がぶつりと浮き上がった。
あッやべぇ、おいてめぇら逃げろ。富樫はそう叫ぶ前に自分の耳を塞いだ。この際他の人間など構っていられない。
「わしが男塾塾長、江田島平八である――ッ!!!」
その日、東京都の一角で大規模な漏電事故による停電が発生した。
現場からは顔に傷のある男が「俺ァ悪くねぇ」と言いながら逃げ出すのを目撃されている。






近く近くと言ったって、歩いて二駅ともなれば三十分はかかる。終電は乗り過ごしていた。
富樫は律儀にもちっぽけなライターを一つポケットに秋の夜空の下を歩いている。歓楽街を出てしまえばいかな大都会東京とはいえ人通りはまばら、人相の悪い富樫も酔っ払いに絡まれずに歩けるというものであった。
絡まれず、とあったが性格には絡まずには、でもある。実は富樫も酔っていた。塾長の手前しっかりと振舞ってはいたが泥酔に近いほどに酔っている。足腰にはきていない、体より先に頭に酒が回る男である。
「ったくよ、こんな夜中に何考えてやがんだあのハゲ」
働く男が酒を飲んで出てくるのは小便とグチである。富樫もそれにもれずに吐き出した。小便ではなくグチを。
「毎日毎日コキ使いやぁって、オウ、体がいくつあったって足りゃしねぇ」
閉じたシャッターの前、ダンボールに包まっていた乞食が眼を覚まして驚いたように富樫を見上げた。あんまりその乞食がぽけんと口を開けているので富樫はようやく自分が大声で一人グチっていたことに気づく。深夜、傷面の男がガァガァ怒鳴りながら歩いていたらそれは確かに驚くべきことである。
富樫は口をつぐんだ。だが、身の内から湧き起こるグチはグツグツ煮える。
十分ばかり歩いた頃であった。
秋月が出ている。東京の濁り空に白さを増した秋月が西へ向かって動いていた。歓楽街に居た時にはけばけばしいネオンに負けそうに見えたひ弱な月だが、中々深夜の静けさには月らしくしている。
時折ビルの隙間から吹き付けてくる風も驚くほどひんやりとしていた。
一本角を折れると誰も居ない。路地へと入り込んだ。
「ちぇ」
富樫は手の平に残る痺れを振った。まだじんじんとうずいている。ポケットに入れていたはずのライターを確かめようと手を突っ込んだ。
「ありゃ?」
ない、代わりに触れたのは買ったは良いが使う機会の中々訪れないそれ。
ケータイ。携帯電話であった。ライターは反対のポケットにきちんと収まっている。
携帯電話を手の平の上で転がしてみた。
そういえば、これから行くぜと桃に連絡の一つもいれねばなるまいとここまできてやっと思い至った。
行ったはいいが、留守でした、なんてお話にもならない。塾長にこの間抜けめと大笑いされるだけである。
富樫は慌てて胸ポケットから手帳を取り出すと、街燈まで足を速めた。薄緑の、ペンキのはげちょろけた街燈の下に立ち止まると手帳をぺらぺらとめくって『ま』行を探す。富樫はまだアドレス登録という技を身に付けていない。桃、桃、探し当てたその数字を左手に持つ携帯電話に打ち込む、いざ発信という段になって富樫の指が止まった。
「そういや、桃に電話すんのは始めてか」
男塾にいる間は視界のどこかに桃はいたし、今は逆に忙しくなりすぎて会えていない。電話を使う習慣のなかった富樫は当たり前の事に気づいた。
「すっかり忘れてたがよ、コレ使えばいつでも話せるんだったな」
気分が良くなった。もともと酔っている。
そうだ後どうせ半分くらいの道のりだ、話ながら行こうじゃねぇか。富樫はいい事を思いついた。
更にいい事を思いついた。
サプライズ作戦である。
字の通りサプライズである。
何気ない話をしながら桃の家まで歩き、呼び鈴を押すのだ。そしたら真面目な桃のことこんな夜更けに誰だろうな、富樫悪いがちょっと待ってくれと行って玄関へ。よう、桃。富樫、お前ってやつは…。へへ、驚いたかよ。そんなやりとりが行われるであろうサプライズを富樫は計画した。
酔っていたのだ。
ヘッヘヘ。街燈の仄暗い明かりの下で富樫は肩を揺らして笑った。暗がりに響く笑い声に、ネコがどこからともなく現れると一声にゃあと可愛げなく鳴いて去った。

富樫は通信ボタンを今度こそ押した。

呼び出し音が続く。
ふと、不安になる。
まさかもう寝ちまってるとか?
だが、その不安は呼び出し音と共に途切れた。
『―――富樫?』
富樫は名前を呼ばれて背筋を我知らずぴんと正した。なんでこいつ俺からだってわかったんだよ、富樫の疑問に答えるものはいない。当然ディスプレイの着信番号と名前を見ての桃の言葉であるということは現代社会では明らかであった。

「お、おおッ桃悪ィなこんな夜中」
作戦実行。富樫は再び歩き出す。街燈から街燈をつなぐように足を進めた。
こんな時間やっているわけもないのに、電柱に付けられた歯医者の看板がしらしらと光っている。黒空の秋の星は控えめに光る。
暗闇に浮かぶ光を拾いながら富樫は歩いた。
『いや、かまわんさ。ところでどうしたんだ』
「ど、どうしたって」
いきなり躓いてしまった。立ち止まると途端にその家の番犬が職務に忠実にやかましく吠え立てた。慌てて歩き出す。こんな夜更けに黒スーツの人間が家の前をうろついているなんて言われたらたまらない。
桃は通話口越しにその犬の声を聞き取ったようである。
『外か?』
「ああ、ちょっとな」
『…もしかして何かあったのか』
嫌な方向に食いつかれてしまった。富樫はまずいぞと酔い心地の気を引き締める。桃に問い詰められたら逃げ切る自信は富樫にはなかった。
「そういう訳じゃねぇよ」
『じゃあ』
富樫は目の前にいるわけでもない相手にむけて握りこぶしを作ってがなる。
「なんだよ、用がなけりゃ電話もするなってか?」
思った以上に大きい声になった。引き離してなお吼え続けていた犬が一瞬黙って、それから火のついたように吼え出してしまう。仕方なく富樫は小走りで逃げ出した。住宅街の街燈から、街燈へ。
誰とも擦れ違わなかったのは幸運としか言いようがない。
『いや、すまん。お前からかけてきたのは初めてだったもんだから』
犬だけでなく、桃の追及も振り切れたようである。富樫はほっとして肩の力を抜く。
「今いいのか」
『ああ、明日も久しぶりに休みだからな。ゆっくりしていたところさ』
よし。富樫は大きく頷いた。作戦決行である。
角を曲がったら、商店街に出た。当然この時間、どの店も開いては居ない。しかし例外もあった、コンビニだけは眩しいほどに光を放ちながら口を開けて光につられた客を誘い込んでいる。こんな時間だというのにまばらながら客足があった。
手ぶらで行くのもナンだと富樫は電話で話しながらコンビニに入った。いらっしゃいませ、やる気のない店員の挨拶を素通りしてビールとつまみをカゴに買い込む。
「ところで」
と言い置いて富樫はさっきから引っかかっていたことを尋ねた。
「なんか声変だな、風邪でも引いてんじゃねぇのか」
『そうか?別に…声変か?』
「ああ、何か低いな」
話しながらそこで富樫はツマミと酒で満載のカゴをレジに出した。量が多いせいか、店員はイチイチ品名を読み上げながらレジを通すので時間が掛かる。
買いすぎたか、と後悔するがもう手遅れである。酔っ払いの買い物とはこうしたものであった。
『お前も何だか、電話を通すと声が違うな』
桃に言われて富樫はあいた手で喉を押さえる。特に風邪を引いた覚えはない。
「酒ヤケじゃねぇか」
電話口の向こうで桃が笑った。耳がくすぐったいような笑い方である。なけなしの一万円札が五千円札と千円札三枚と小銭にバラされて帰ってきた。酒が入ったビニル袋は酷く重く、千切れそうである。
バランスを取りながら富樫はコンビニを出た。ありがとうございました、その声はやはりやる気とうものが感じられない。
『随分飲まされたのか』
ここぞとばかりに富樫は言った。
「おうよ、今日も今日で大酒飲まされたぜ。やっぱあの塾長バケモンだな、ガブ飲みしたってのによろけもしねぇ」
『それじゃ、もう塾長はお帰りになったんだな』
「違う違う、俺にチンケなライター押し付けて」
『ライター?』
しまった。しまった。富樫は冷や汗をかきながら早口に言う。
桃の家まであと少し、ここでバレる訳にはいかない。桃の家まではこの商店街を通った先にある。
「いや、何でもねぇよ。俺ァこれから帰って寝るところ」
『そうか』
何とかごまかしているうち、閑散とした商店街の中にまたもや光が現れた。カラオケボックスである。入り口からは重低音がズンズン漏れていた。
こんな夜中だというのにやっていることに驚きながら富樫は抜けそうになる腕を叱咤しつつ歩き続ける。


『何だか変な感じだな』
桃はそう言い出した。見破られたか、富樫はどきりとして言葉を急いだ。
「な、何がだ」
『顔を見ねぇで話すなんてさ』
「……それは有るな」
桃はため息をついたようである。電話口から耳に息がかかったようで富樫は思わず受話器を耳から遠ざけた。
『お前だけじゃねぇ、虎丸にも伊達にも先輩にも…あんまり会えてないんだ』
「俺だってそうだぜ?なんか変な感じがするんじゃ、あんなに」
あんなに毎日会っていたってのに。
富樫も桃も、言いたいことは大体同じ。ただきっと面と向かっては言えないだろうということはなんとなく分かった。
電話口で、相手が見えないからこそ言えるということもあるのではないか、富樫はそんな軟弱と言われても仕方がないことを思う。

桃の家に通じる道までたどり着いた。昼間通行者がいるため、夜中に工事を行っている。働いているのはアラブ系やアジア系の外国人ばかり、真っ白に眩しい照明に眼を細めながらその隣をすり抜ける。

「桃よう」
『うん?』
何かこのまま到着するのがもったいないような気持ちに富樫は駆られた。桃の家の前、街燈すらないそこに佇んで桃の声に耳を傾ける。酒気はスルスル抜けて空へと昇って行った。

会って、今まで通り話せるか?
富樫は少し寒さを感じた。今までがあんまりにも密でありすぎたため、一度距離を取ってしまうと昼間のうちには赤面物の考えまで出てくる。
秋のせいかもしれなかった。
中途半端に冷たい風が、中途半端に暗い空が、中途半端な自分がいけない。




『富樫、あのさ』
「おう」
肩を強く掴まれた。酒とツマミの袋ががしゃんと激しい音を立ててアスファルトに落ちる。
「とりあえず上がれよ、いくら秋だからって風邪引くぜ?」
振り向いたそこには、懐かしいんだか見飽きたんだかぐっちゃぐっちゃになってしまった桃の笑顔がそこにあった。

「も」
大声を上げそうになったその口の前に人差し指。しぃっと桃は咎めた。富樫は口を閉じる。ここは深夜で住宅街で、それでもって自分は傷面で黒スーツなのだ。富樫はよたよたと地面にちらばってしまった袋を拾う、落とした拍子に完全に取っ手はちぎれてしまっていた。
「あーあ」
桃も腰をかがめると酒の缶とツマミを拾い集めるのを手伝う。両手に抱えながら二人、とりあえず桃の家に上がり込んだ。


畳に腰を下ろすなり、富樫は尋ねた。
「な、なんでわかったんだ」
桃は呆れたように肩をすくめた。
「これから帰って寝るって言った割には酒やらツマミやら大量に買ってる声がしたからさ」
「ああ、でもそれだけか?」
「それからしばらくして、カラオケボックス」
「………ああ、」


桃は塾生時代と何一つ変わらない、富樫の見飽きた笑顔で答えた。
「家に居る俺と話してるのに俺とおんなじ工事の音が聞こえてくるし」
「バ、バレちまってたのかよ」
がっくりと首を落としてうな垂れる冨樫をよそにさっさと運んできた富樫のサラミの袋を開け、魚肉ソーセージをちゃぶ台に並べ、酒の缶を富樫に手渡しながら桃、
「で、泊まって行くんだろ?」
と尋ねた。
冨樫はあきらめたようにチューハイの缶のプルトップに指をかけた。落としたせいで少しへこんでいる。
「ああ、どうせ塾長は帰ってこないだろうしな」
「塾長、飲んでたってのは本当だったのか」
ポケットから一応の用件であるライターを取り出して、ちゃぶ台に乗せた。桃が首を傾げるのに冨樫はふてくされたように言葉を続ける。
「コレ持ってけってよ、お前ンだろ」
「違うな」
即座に否定されて冨樫はナニィ!?と声を荒げた。近所迷惑だと桃に睨まれて口を閉じる。

「やっぱり厄介払いじゃねぇか、何がオヤゴコロだ」
「オヤゴコロ?」
「おう、なんかそんなこと言ってたな」

ふうん。桃は呟いたっきりライターを手に乗せて黙った。

「なんだよ」
「いや」
気になるじゃねぇかよ、冨樫がむくれながら問い詰めると桃は苦笑を浮かべた。
「俺達はまだまだあの人から見りゃまだまだガキだってことさ」
「ああ?」
「ま、今日はその親心だか仏心だか知らんがありがたく甘えるとしようぜ」
「?俺ゃあ全然わかんねーぞ」

いいのさそれで、桃はすまして言いながらプルトップを起こした。

途端に地面に一度落ちたビールの缶から勢い良く泡が噴き出して二人の服と床を盛大に濡らした。
モクジ
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